エンジン修理:2005年XL1200R
エンジンのカチカチ音を直しておくれ。との依頼でお預かりしました。スポーツスター好きな私にとって興味深い修理です。早速ばらしてみました。
タペット音(バルブとロッカーアームのたたく音)ですのでロッカーアーム・油圧ユニット・カムを疑ってみましたが、ばらす過程で油圧ユニットは問題無しと分かりました。
ロッカーアームはばらす前からダメだと分かっていたのでシャフト・ブッシングを交換です。
カムも問題無しでした。クリアランスは4/100ミリ~5/100ミリとやや広めでしたが4万キロ走行しているエンジンなので状態は良いと判断します。
この時点でロッカーアームしか原因を特定できず。「ステムシールを換えるか。」とバルブを外すと・・・1番の原因を見つけました。
バルブがガッタガタでした。焼けてたり段減りしてたりかじりかけてたり。高年式だからとここはノーマークでした。バルブは純正のステンレスでしたがバルブガイドが純正の鋳鉄ではなく、過去にリン青銅かアルミ青銅に換えられていたようです。最悪の組み合わせです・・・。
ということで純正の新品バルブに交換、鋳鉄ガイドに交換で修理を進めることとなりました。